1日1話更新意味が分かると怖い話
1.全滅
A「うっへぇ、山奥の村一つが火事で全滅か……」
B「それ、発見されるのに一週間かかったんだってよ」
A「嫌だなぁそういうの。孤独死もそうだけど、社会から存在を忘れ去られているみたいで寒気がするよ……」
B「実はその火事、偶然見ちゃったんだよね。もう、『助けて』とか『熱い』とか叫び声が聞こえてきて、ヤベーなんてもんじゃなかったよ」
A「……。想像したら吐き気してきた。もうこの話やめにしようぜ」
解説
『村一つが火事で全滅』
つまり、村の人は全員死亡している。
にも関わらず、「火事を偶然見ちゃったんだよね」とBが言っている。
村の惨状が発見されたのは一週間後であるため、第一発見者ではない。
Bが放火の犯人であり、放火した後、その様子を見ていた、ということだろう。